高校留学は、いささか年齢的に早いせいか、賛否両論が付きものです。
16歳でオーストラリアの地へ飛び立った娘を送りだした我が家にも、決断当初は、色々ご意見ご賛同を頂きました。
でも、どちらかといえば否定的なご意見が多かったかなぁ~。
例えば
部活動や高校生活をやり遂げない事は、いかがなものか?
まだ16歳で親元から離れて生活させるだなんて、あり得ない。
学業不充分な状態で海外の教育に任せて、大丈夫なのか?
海外へ行かせなくとも、何か1つの事に取り組ませる方が我が子のため。
留学費用は、お金の無駄。
などなどと、厳しくも、我が家の事を想ってくれる愛の助言を有難く頂戴致しました。
でも、結局のところ、娘の強い意志から、留学の必要性を感じて、高校留学への進学を決断しちゃった我が家です。
お金の面ではかなり苦労していますが、日々、離れていても、娘の成長している様子を感じることができ、留学させて良かったと今のところ思っています。
なので、今回は、娘を通じて感じた海外留学の必要性に焦点をあてますので、留学って意味あるの? って思う方にこそ、是非、読んで頂きたいです (╹◡╹)
Contents
海外留学のメリットとデメリット
海外留学に行くことの目的
ところで、皆様は、留学に行かれる目的について、いかが、お考えでしょうか?
私は、留学を実現させるには、先ずは強い意志のもと、目的が必要と考えています。
その目的は、渡航後、変化したとしても、渡航前に、目的が何であるかをしっかり定めて、留学にチャレンジして欲しいものです。
留学の目的チェック
□英語を話せるようになりたい
□海外で多くの友達をつくりたい
□異文化を楽しみたい
□自分のことは自分でやれるようになりたい
□いろいろなアクティビテイを楽しみたい
□おいしいものをいっぱい食べたい
□日本にはない科目を勉強したい
□いまの生活から逃げたい、変えたい。
これは、留学エージェントであるオセアニア交流センターさんによるセミナーに参加した際に、伺った内容ですが、幾つあてはまりましたか?
以前、私自身がチェックした際には、4つも、あてはまっていましたけど、1つでもあてはまれば、それが留学の目的になるかと思います。
ですが、留学でなくとも、海外旅行内で目的達成できてしまうような気もしちゃいますよね。
では、留学と海外旅行では、何が違うのでしょう !?
留学と海外旅行の違い
先ずは、Wikipediaより。
留学とは、自国以外の国に在留して学術・技芸を学ぶことをいう。広義には自国内の遠隔地に生活拠点を移して学術・技芸を学ぶこと(国内留学)を含める場合もある。
広辞苑によると、旅とは、定まった地を離れて、ひととき他の土地(場所)へゆくことである。大辞泉には「住んでいる所を離れて、よその土地を訪れること」とある。
読んで字の如くといった感じで、留学は、留まって学ぶことに対して、旅行は、旅に行くことですね。
動詞の部分が、学ぶか行くかですから、主旨が全然違います。
なだけに、留学は行けば良いってものじゃない !!
ひとまず行ってみるという感じで、行くことだけが目的であれば、旅行でも充分って訳です。
ちょっとだけ、留学と旅行を比較してみましょう。
【留学と旅行の比較】
5W1H | 旅行の場合 | 留学の場合 |
---|---|---|
Where | 国内or海外 | 海外(国内留学は除く) |
Who | 自分+無制限 | 自分のみ |
When | 国内は日帰りから無制限 | 2週間位から |
What | 自宅から離れた場所に行く | 何かしら学びに行く |
Why | その時の理由によりけり | 目的があるから |
How much | 交通費宿泊費レジャー費等 | 学費、滞在費、諸手続き費等 |
ざっくりな比較になりますが、改めて、比べてみると、旅行と留学って、全然別物ですよね。
これだけ違うとなると、やはり、留学からでしか得られないものもあるように思えます。
留学で得られる成果
という事で、留学と旅行は、動詞部分が行くと学ぶで、全然違うという事が解りました。
で、結局のところ、留学に行ったらどーなるの ? って、ところが、気になりますよね。
結論から言っちゃいますと「その人次第」って事になっちゃいますが、一般的に言われている留学の成果はこんな感じです。
・語学力の向上
・世界的な視野を身につける事ができる
・国際人としてのマナーを培う
・海外からみた日本の良さを認識する
・自立心が養われ行動力が身につく
・その地域でしか学べない専門分野を学習できる
・家族や友人へ感謝の思いが深くなる
などなど、と、良い事盛りだくさんじゃないですか!
留学から開ける新たな道や、次のステップに繋がる事も、多いように感じます。
何1つ躊躇なく、留学にチャレンジしたいものですね♪
留学で失うもの
とはいえ、留学も、良い事ばかりでは、ありませんって。もちろん、留学によって失うものもあります。
思いつくことをまとめると、こんな感じでしょうか?
・莫大な費用
・日本で過ごす時間
・日本でのキャリア
細かく挙げればキリもありませんが、大まかに言えば、この3つに尽きますね。
キャリアというのは、留学の時期にもよりますが、我が家の娘は、日本で高校1年生の課程を終えた後に、オーストラリアの高校へ転学したため、再び、高校1年生より留学スタートさせざるを得ませんでした。
即ち、オーストラリアの高校卒業後に日本へ戻ってきて大学へ進級する場合、1学年下になってしまうという事です。
ただ、現代は、女の子も1浪して、より良い大学へ進学する時代ですので、さほど影響は無いとエージェントからはアドバイスされました。
ですが、一度、社会人になってから、退職して、留学にチャレンジする場合などは、キャリアが、もったいないと言われる場合もあるでしょう。
でも、それは、人の意見ですから、気にせず、自分の意思を貫き、失うものよりも得る物の大きさを確信してチャレンジすると良いと、私は思います。
16歳の娘が感じた海外留学の必要性
留学と旅行の違い、留学の成果と失うものを知り、留学の必要性を感じたか !? と言えば、まだ、さほど感じないですよね。
ここで、我が家の体験談を、ほんの少ししましょう。
娘が16歳で留学してから「何で、娘ちゃん、留学しようと思ったの ? 」「英語が得意だったの ?」「海外に憧れていたの ?」「夢があるの ?」という、ご質問を、よく受けます。
ですが、娘は、英語は苦手で、好きでもなく、海外物より国内物を愛す、ジャニーズ、星野源、コナンにクレヨンしんちゃんが大好きな普通のJKでした。
日々、部活動に励み、目先の事に追われた多忙な生活でしたので、将来の夢だなんて考える時間もありません。
そんな彼女が高校1年生の夏休みに、学校主催の短期留学プログラムに挑戦したのですよね。
その時の、動機は、中学校1年生から高校1年生の夏まで、休む間もなく部活動に励んでいた生活と違う世界を体験してみたいというものでした。
同じクラスの子や、同じ部活動の子も数名参加する事もあって、躊躇なく申込をしたものの。
当時は、部活動の顧問、コーチ、先輩、同輩、後輩に短期留学の許可を取ることが大変で、結果、その厳しいプロセスが、自分の意思を通すという力へ変わりました。
そして、短期留学までは、誰よりも一生懸命に、やる事やって、認めてもらって、送りだしてもらえ、2ヶ月の短期留学を終えたら、また、学園生活に戻り、部活動の皆の元へ帰ってくると、誰しもが思っていました。
ところが、彼女は、改めて、現地の高校へ留学するという決意を掲げて帰国しました。
これには、皆、びっくりでしたが、娘自身が、自分の決断に1番驚いていたようです。
しかし、決意は固く、数々の説得や障害を乗り越え、現在に至りましたが、何故、彼女は留学を決断したのか !?
それは、必要性を感じたから、ただ、それだけです。
短期留学の際の留学生クラスには、フランス・ドイツ・イタリアといったヨーロッパの子をはじめ、中国、香港、韓国、ベトナム、タイと、多くの留学生が学んでいたそうです。
同年代の子と同じ授業を受けながら感じた事は、日本人だけが、英語を学ぶのに必死であるという事だったそうです。
他国の子は、母国語と別の言語が話せ、英語も、ある程度喋れるスキルから更にステップアップを目指しての留学という子が多く、かなり危機感を覚えたようです。
日本の高校と大学で英語を勉強して、どこまで、自分は話せるようになるのか !?
そもそも、自分は、勉強が嫌いなのだから、日本に居たら大して英語は喋れないだろう。
それに、海外の留学生は皆、普通に、3か国語以上話せているというのに、島国日本にいたら、英語だけで、いっぱいいっぱいであろう、と、実感したようです。
もちろん、留学しなくても、語学は習得できます。
ただ、彼女の場合は、短期留学を機に、自分自身の性質を見極める機会も得られ、自分には留学の必要性を感じたのです。
それは、語学面だけではなく、同級生の外国人と自分自身の境遇を比べても、様々な面で後れも感じ、より、強い必要性を感じたようでした。
そんな訳で、我が家の娘は、高校留学しましたが、1年半経過した今、3年弱では、英語をマスターしきれないとも、言い出しております ^^;
16歳の娘を通して感じた海外留学の必要性のまとめ
ところで、あちらこちらで飛び交う「留学って、意味あるの ?」この言葉の解釈は、どう取れば良いのでしょうかね。
①留学して、ほんとうに語学(英語)が身につくの ?
②留学して、進学先や就職先が良くなるの ?
③留学して、人生がより良くなるの ?
④意味あるの ? の意味って、何なのよ!? って、疑問に疑問で応えたいダメ母MIOですが、留学には意味があると思います。
2週間の短期留学→語学はまるで向上しなかったけど、2週間親元離れて生活できた、意味ありますよね。
2カ月の短期留学→英語がちょっと好きになって自信がついた、それも意味はあるでしょう。
半年の短期留学→ホームシックで辛かった、もう2度と経験したくはない、これも大いに意味あります。
結局のところ、留学は人生の通過点にしか過ぎず、その体験から継続して自分自身の人生が成り立っていきます。
自分の人生の成長過程で経験した事は、必ず、大きな影響や意味をもたらすと思います。
16歳の娘が感じた留学の必要性は、母親の私も、聴きながら危機迫るものがありました。
インターネットや交通手段の発達により、昔より、世界が近くなってきている現代です。
海外の同年代の子と、未来で肩を並べられるよう、語学力を磨いて見聞を広げて欲しいとも思えました。
今、留学の必要性があるか !?
それは、これからの社会が、どう変化していくかを想定し、自分自身に、これから必要なスキルは何かを考えたら、それぞれに、自ずとYESかNOといった答えがでるでしょう。
自分で決断した道なら、留学しても、しなくとも、良しだと思いますが、何かにチャレンジする精神は常に大事に育んでいって欲しいです。
この記事を綴りながら、改めて、留学って失うものより得る物が多いと思え、でも、その失うものの費用ってところが、めっちゃ重いっ。
結局、お金のお悩み尽きずにいますが ^^;
留学する皆さまは、有意義な留学体験を積み上げ、人生の華を開いていってくださいね~。
そんな訳で、ダメ母MIOは、引き続き、悩みまくりの日々を過ごしながら、今日より明日へむかいます。